工業炉の新たな挑戦－最近の省エネルギー技術の進展：バスケットレスAl合金熱処理炉

摘要

軽量化材料として，アルミニウムは幅広く使われ年間数百万トンの需要がある。 特に自動車業界においては，エンジン部品·ホイールに加え，足回り部品をアルミニウム合金の鍛造品など多岐にわたり採用され，今後もその比率は増加してゆくものと考えられる。 当然自動車においては軽量化による燃費の向上，またその結果として地球環境化の原因とされるCO{sub}2の排出削減の効果がある。これらアルミニウム合金部品の製造には，熱処理の工程が必ず含まれ，ここでも大きをエネルギーの消費設備として，熱処理炉がある。 今回はこの熱処理炉について，従来の設備とその課題について述べ，問題解決の手法の一つを紹介する。