エネルギー管理士試験 熱 （67）やさしい計算問題の解き方--熱力学

摘要

標準的な問題である。 しっかり覚えておこう。 比熱とは，物質の温度を1度上げるのに必要な熱量である。気体では，一定圧力で加熱すると体積が膨張する。 これは定圧加熱である。一定容積の容器に気体を閉じ込めて加熱すると，今度は圧力が上がってくる。 これは走容加熱である。それぞれに比熱という概念が成立する。定容加熱では外部へ仕事をしないので，加えた熱量はすべて内部エネルギーの増加になる。 定圧加熱では，外部へ仕事をする。そのため外部へする仕事の分だけ余計に熱エネルギーを加えなければならない。 定圧比熱は常に定容比熱より値が大きい。 どれくらい大きいかというとガス定数Rの値だけ大きいのである。 式で表すとC_p-C_v＝Rである。 比熱とガス定数は同じ単位で表されることを確認してみよう。