天然ガス自動車用燃料ガス容器の最近の動向

摘要

天然ガス自動車は，大気中のCO_2とNOxを削減し，地球温時化と大気環境汚染を防止する手段として，開発·普及が進められつつある。 現在，世界で100万台が走っている。 過去3年間，天然ガス自動車数は，我が国でも平均1.6～1.7倍／年の割合で増加し，2000年7月末現在で5600台をこえているので，このままの増加率を仮定すると，図1に示すように2010年には60万台-100万台になるものと推定され，通産省では「2010年に100万台」という寒が立てられている。 この予測ほ何もしないで実現するわけではなく，今後それなりの課題の克服が必要であるが，そのなかで最も大きなものの一つが，低コストで，軽量で，安全な天然ガス自動車燃料容器の開発である。 天然ガスへの自動車燃料の切替えコストにおいて，容器のコストが，30－50％の大きな部分を占めている。 大気環境問題解決の重要性が如何に社会的に叫ばれようとも，基本的に燃料容器の低コスト化への努力が今一段なされなければ，一般への広い普及は達成できない。