設備IT化へのシステムエンジニアリング～求められる要素技術と適応法：(3)〈レビュー〉設備IT化ソリューション＆構築ツール－設備の異常診断に向けたスマートポジショナの活用視点

摘要

バルブポジショナのスマート化によるメリットは，開度特性の自由設定やカットオフ動作によるバルブ締め切り性などの高機能化だけではなく，診断機能や通信機能による保全能力の向上にその本質があると考える。 これらの機能はポジショナ自体やコントロールバルブの保全に利用できるだけではなく，この情報を元にした総合的な診断から，設備全体の健全性を維持するための情報収集機器という，コントロールバルブ·ポジショナの新たな側面が見えてくる。 ここでは，本年9月発売の弊社スマートポジショナ「EP1000シリーズ」や「SPS2000シリーズ」を例に取り，診断用ソフトウェア「KosoHart」と組み合わせたスマートポジショナの機能活用について紹介する。