PLC進化の胎動－これからの役割と最新応用事例：ベンダの新たな開発視点および現場適応技術－制御システムの統合と情報システムへのリアルタイムリンク

摘要

生産活動を行うためには，情報システム(ERP)·製造実行システム(MES)·制御システムが必要であり，各ユーザはそれぞれ各社の実情に合ったシステムを導入され稼動中の事であろう。しかし，個々のシステムとしては十分機能しているものの，システムの連携部分においてまだ作業日報や手書きのチェックシートもしくは，別途入力作業が必要なEXCEL表をお使いではないだろうか？ 製品出荷後に不具合が発見された際，制御システムからのデータをうまく活用できないために品質管理·トレーサビリティデータとの結びつきができず，結局作業日報をいちいちチェックしなければならない…ということはないだろうか？ロックウェルオートメーションのソリューションは，工場における全てのシステムを有機的に機能させることを目的としている。 複数の異なるシステムを有機的に機能させ，かつ効率的な生産活動を行うために最低限必要な項目として以下の5つが考えられる。 1)制御システムの共通化；2)データベースプラットホームの共通化；3)ネットワークの共通化；4)リアルタイムでの情報共有；5)構築が容易であること。 以下，各項目について制御システム側からのアプローチについて述べる。