情報セキュリティからみたリモートエンジニアリングの進め方 - 「SYSGATE」

摘要

近年，製造業では設備機器の監視，解析，保全などに，通信を利用して実現する，いわゆるリモートエンジニアリングが導入されつつある。リモートでのデータ収集とその活用は，企業のTCO （Total Cost of Ownership）削減の重要なポイントであり，企業間の情報交換による生産性向上実現の有効手段の1つでもある。 このように，リモートエンジニアリングの導入にとって困難な条件が多く存在してはいるが，利用者が使いやすく，情報そのものを簡単に保護して必要な情報のみを確実に通信できる仕組みを実現し，さらに維持運営が容易であれば，TCO削減や生産性向上にもつながり，利益確保ができるリモートエンジニアリング実現が可能になると考える。 本稿ではリモートエンジニアリング実現の仕組み「SYSGATE」を活用した遠隔地の設備機器の監視，解析，保全について，セキュリティ確保やTCO削減の観点から基本的な構成と具体例を紹介する。