計装ギャラリ「進化するプロセス計装機器」（第9回）差圧·圧力伝送器による,レベル測定アプリケーション

摘要

レベル測定は，流動性物体の境界面の位置を測定することであり，気体と液体，気体と紛体，液体と液体などの境界面の位置を測る。レベルの測定には，その測定対象とする流動性物体に応じて，原理，構造，特徴，目的によって，フロート式レベル計，ディスプレーサ式レベル計，圧力式レベル計，超音波式レベル計，レーダ式レベル計など，さまざまな種類のレベル計が用いられる。その中でも，圧力式レベル計は，密度が一定であれば基準面から境界面までの高さは圧力に比例することから，レベルを直接的に測定できる（図1）。内圧があるタンク内における液体のレベル計測では，差圧計を用いることで，内圧の影響をキャンセルすることができる。本稿では，圧力方式のレベル計の中で，特に差圧を用いたレベル測定について，その測定手法と特長について述べる。