省エネルギーと定刻運転を目指す自動列車運転システム

摘要

近年，都市圏では，朝晩のラッシュ穏和のため列車の運行間隔は短くなってきた。 また，乗降客の安全のため，ホームドアの導入も徐々に進hでいる。 これに伴い，より"均一人で正確な運転"が求められるようになってきており,運転士の負荷を軽減するため，自動列車運転（ATO：Automatic Train Operation）システムや定位置停止（TASC：Train Auto-matic Stop Control）システムの導入が，多くの鉄道会社で進められている。 ATOシステムには，駅の所定位置に列車を精度よく停車させることと，駅間の走行時間が安定していることが要求される。 東芝は∴更に，良好な乗りごこちと省エネルギーを目指したATOシステムの開発を行っている。 乗りごこちと停止精度の両立のために，駅停止制御に予測制御を応用し，消費エネルギー低減のために，惰行（惰性での走行）を多用する駅間走行計画を算出する。