スマートコミュニティ実現に向けてビルのスマート化を目指す東芝の取組み

摘要

東日本大震災を契機に電力供給不足が現実の問題となり，エネルギー消費量の多いオフィスビルなどでは，いっそうの省エネと節電の推進や，電力需要の平準化，事業継続計画（BCP：Business Continuity Plan）の対応力強化など，エネルギー利用の効率化と最適化が求められている。東芝グループは，この課題やニーズに対応するために，高効率のビル設備，再生可能エネルギーの利用·蓄電技術による新エネルギー機器，及び高度なセンシンクと最適制御技術によるスマートBEMS（Building Energy Management System）を開発し，かつ各設備と連携させることでビルのスマート化を進めている。2013年10月31日に開所した東芝の“スマートコミュニティセンター”に快適性と省エネの両立と災害時の安全·安心の提供を実現するビルソリューションを導入した。また，中小規模ビル向けにクラウドコンピューティングを活用したエネルギー管理サービスを開始し，ビル群のエネルギーを統合管理する統合BEMSの開発も進めており，ビル単独から，ビル群，更には地域までを対象としたビルソリューションを提供してスマートな社会の構築に取り組hでいる。