上下水道監視制御サーバへの演算機能“オープンロジック”の実装

摘要

上下水道監視制御システムでは，ローカル設備である制御装置により演算機能をリアルタイムで制御するのが一般的である。一方，高度な付加機能として，運転支援のためのサーバや端末を設置し，過去データや継続収集データの傾向などから特殊な演算を実施し，上下水道の維持管理を支援する場合もある。しかし，専用の支援系サーバや端末を設置できるのは大規模自治体など一部に限られ，導入が進まないのが実態である。今回，東芝の上下水道監視制御システムTOSWACS-Vにおいて，動的な警報設定の変更，過去データを利用した演算，及びユーザーによる自由な演算などの機能を提供する“オープンロジッグを，監視制御サーバ（SVS：Server Station）のオプション機能として開発し実装した。この機能により，特別なサーバや端末を設置することなく簡易的な支援系機能を実現できる。