EsBirdサービスの道路管理分野への活用

摘要

2011年の東日本大震災では地上通信網が長期間その機能を失い，衛星通信システムが唯一の通信手段として活躍して，その重要性がおおいに認識された。EsBirdシステムは，スカパーJSAT（株）が提供するIP（Internet Protocol）対応の双方向衛星通信サービスで災害が発生した際でも確実につながる専用回線サービスである。東芝はこのサービスの衛星通信装置として，固定局のほか，車載局，小型可搬局を提供しており，災害時の臨時通信回線の確保や，エリア限定ワンセグシステムとの組合せなど，道路管理分野への活用が期待される。