省エネ，省資源，及びリスク低減を実現する下水道ソリューション

摘要

下水道分野では，健全な水循環系維持に関わる水や資源，エネルギーの再生に加えて，東日本大震災を契機に，国内外でエネルギー自立やレジリエンス（危機耐性力）のための技術開発への貢献が強く求められている。また，人口増加の著しい新興国の多くは水不足の問題に直面しており，少ない水資源を効率的に利用する技術への期待が高まっている。東芝は，これらの課題に応えるため，省コスト，省資源，及びリスク低減といった価値を提供するスマートな水ソリューションを開発している。このなかで開発した下水汚泥燃料化システムは省資源と省コストに，性能評価中の曝気（ばっき）レス水処理システムは省エネと省コストに，検証中のプロセス性能診断システムは省コストとリスク低減に，そして開発中の雨水対策システムはリスク低減と省コストに貢献できる技術である。