外来ほ乳類による自然環境への影響と問題点

摘要

外来種というのは，人によってその種本来の分布域外に持ち込まれた種のことを言う。 したがって，種そのものが分布域を自らの力で拡大した場合には，外来種とは言わない。 また，国外起源の種を持ち込む場合には国外外来種と言い，国内起源の種を持ち込む場合には国内外来種と言う（村上，2002）。 しかし，池田（2003）は「日本固有の種といえども，最初はどこからか侵入して特化してきたわけだから，コトバの厳密な意味では，日本列島のすべての種は元はと言えば外来種に決まっているのだ」と述べているが，これは根本的な認識の誤りである。