日本のアルコール依存症の入院患者における再飲酒リスクGIRKチヤネル阻害剤が与える影響

摘要

G蛋白質活性型内向き整流性力リウムチャネル（G protein-activated inwardly rectifying potassium channel: LrIRK チヤネル）はアルコールの作用機序において重要な役割を 担っている（Kobayashi et al,1999; Lewohlet al,1999). GIRKチャネルのサブュニッ卜の遺伝子配列に変異をもつ ゥィ一バーミュータントマウスでは，ェタノールによる鎮 痛効果が減弱していたことが報告されている（Ikeda et al, 2002; Kobayashi et al, 1999).筆者らの先行研究では，了 ルコール依存症患者においてGIRKチヤネル阻害能をもつ 処方薬が再飲酒リスクの一因子である「酒害認識の不足」 を改善させていたが，対象が外来患者であつたため投薬開 始時期や環境要因といつた交絡要因が統制されていなかつ た(Ogai et al, 2011).