両眼視野におけるbinocular summation一視標サイズの両眼視感度に及ぼす影響－

摘要

自動視野計Octopus201にスペースシノプトを組み込hだ装置を用いて，視標サイズのbinocular summationに及ぼす影響について検討した．対象は21－26歳までの正常者4名で，視感度の測定は，ドーム内を背景に各眼に融像刺激を与えながら，片眼を遮蔽した単眼視下と融像下における両眼視の状態で行った．視標サイズは1，3，5を用い，測定プログラムはSARGONプログラムによって作製し，中心6~。 内を2~。 間隔で計37点について測定した．両眼視での視感度は，各視標サイズともに単眼視よりも高かった． Binocular summationの形状は，視標サイズ1では平坦化，視標サイズ3では凸型，視標サイズ5では凹型を示した．Binocular summationは，視標サイズや網膜部位によって異なり，中心窩ではサイズ3，周辺部ではサイズ5で増大した．