小児皮膚疾患における塩酸エビナステンドライシロップ1％の効果および保護者（患児）の薬剤印象に対する検討

摘要

塩酸エビナスチンドライシロップは2005年3月から販売されている，小児に対してはじめての1日1回投与の抗アレルギー剤である。 錠剤は1日1回の投与で，痛痺性皮膚疾患への有用性および傾眠·倦怠感の少なさがよく知られている。 小児に対しても，ドライシロップでフマル酸ケトチフェンを対照薬とした二重盲検群間比較試験において，医師の総合的判断による痛棒の抑制効果は，塩酸エビナステンドライシロップのフマル酸ケトナフエンドライシロップに対する非劣性が証明されている。 今回我々は，塩酸エビナステンドライシロップの瘙痒に対する効果をVAS（Visual Analogue Scale）を用いて検討すると共に，患児および保護者に薬剤の印象についてアンケート調査を行ったので，報告する。