靴型荷重測定装置（ステップエイド~R)を用いた脳血管障害片麻痺患者の麻痺側下肢荷重 率と歩行能力の関連

摘要

ィンソール型圧荷重センサーを内蔵した靴型荷重測定装置を用いて，脳血管障害片麻瘅患者17名の歩行動作時における麻痺側の下肢荷重率（weight bearing ratio ： WBR)と歩行 能力との関連について検討した。平行棒内?外において，歩行介助群と比較して歩行自立 群では10m歩行時間は有意に短く， Berg balance scale (BBS)は有意に高値を示した。麻 痺側下肢WBRは，立位保持状態および平行棒内?外歩行おいて歩行自立群で有意に高かつ た。一方，平行棒外歩行時の麻痺側下肢WBRの変動係数値は，歩行自立群と比較して歩行介 助群において有意に高値を示した（1.1 +-0.1 vs. 3.3+-1.4%, p<0.001)。今回の結果より， 脳血管障害片麻痺患者の歩行動作時における麻痺側下肢WBRは，歩行自立に向けての指標 の1つとして重要であることが再認識されるとともに，靴型荷重測定装置による麻痺側下 肢WBRを追跡することで荷重訓練を要する疾患の歩行リハビリテーションにも応用できる ものと考えられる。