感染症診療における臨床検查部からの情報発信-医療安全の観点から-

摘要

順天堂医院は，べッド数1,020床，1日の外来患 者数が約3，900人の大学附属病院である。当院には， 院内感染対策を主に行う感染対策委員会と，抗菌薬 の適正使用を推進する抗菌薬委員会があり，この2 つの委員会が協力じながら，臨床検査部，薬剤部，感染対策室，臨床検査医学科，総合診療科，小児科 などの臨床各科が連携して，感染症診療支援体制の 整備を進めてきた。今回は，医療安全の観点から，感染症診療に関し て，単なる「塗抹?培養の結果報告」を越えて，いかなる形での情報発信が臨床検査部から可能かについて，2006年より行ってきた，院内の感染症診療支 援体制の整備と併せ，報告する。