容器包装詰低酸性食品に関するボッリヌス食中毒対策について

摘要

容器包装詰低酸性食品（容器包装に密封した常温流通食品のうち，pHが4.6を超え，かつ，水 分活性が0.94を超えるものであって，120degCで4 分間に満たない条件で殺菌を行ったもの。殺菌 は，容器包装に詰める前後を問わない。）に関す るボツリヌス食中毒については，平成11年に発 生した食中毒等を発端に，対策が進められてき た。本稿では，容器包装詰低酸性食品に関する食 中毒対策の経緯等を概説するとともに，平成22 年に実施され，平成24年7月27日の薬事?食品 衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会（以下， 「食品規格部会」という。）で報告された，事業 者におけるボツリヌス食中毒対策状況のフォロー ァップ調査の結果等について紹介する。