アトピー性皮膚炎教育入院プログラム　山北大皮膚科入院患者100名のアンケート調査解析

摘要

北大皮膚科では2000年3月からアトピー性皮膚炎の教育入院プログラムを開始した.同プログラムに参加した患者100名に対し,入院中に治療と平行して医節,看護師からそれぞれ,正しい疾患の理解,適切な外用剤の使用方法,日常生活における注意点などの説明,実地教育を行った.プログラムに参加した患者に対して入院の前後および退院3カ月後に行ったアンケート調査の結果を解析し,教育入院の効果,患者の満足度について考察した.その結果,ほとhど全ての患者で皮疹が改善した(`著明改善'36%, `改善'61%).入院時検査にて好酸球数, IgE値と重症度は相関しなかった.アンケート調査からは入院時,多くの患者は疾患に対する理解度が高くないと思われた.また患者の希望で最も強いものはかゆみをとることであった.