大都市と地方の財政原子力発電所立地のケース

摘要

ここ数年の国政選挙で、常に大きな争点となるテーマがある。 大都市と地方の対立問題である。 この問題は、大都市住民の聞に芽生えてきた次のような意識を発端としている。 「自分が支払っている税金の相当部分は、自分の住む地域のために使われておらず、地方で使われている。 しかも、そのかなりの部分は、『熊しか通らない道路』のような無駄な公共事業に使われている」という意識である。 この意識の背景として、国の税金として、大都市中心にいったh徴収された税金が、年間二〇兆円に及ぶ地方交付税や、年間一七兆円に及ぶ国庫支出金　 ü榈胤饯丐窝a助金などのこと）として、各地域に再配分されるようになっており、その配分に当たっては、大都市よりも地力に重点的に再配分されているという事実がある。