炉内の製品温度や雰囲気温度の測定を容易にした炉内移動温度測定器CURVE-X2

摘要

炉内移動温度測定器CURVE－X2の特徴は、データロガーを断熱ボックスに入れた状態で加熱炉（ベーキング炉や乾燥炉）の中に製品と一緒に投入し、実際の製品温度や炉内の雰囲気温度を測定できるところにある。もともとは、塗装の乾燥（焼付）時の物温管理と雰囲気温度管理に使用されており、国内外の大手自動車メーカー·塗料メーカーに使用され評価されている。最近では鍍金業界からの需要も高い。連続炉の場合、一般的には炉内に取り付けた熟電対で温度管理されている場合が多いが、定点では炉内の温度分布や温度の偏りが把握できないため、品質管理上問題が残る。また、ボルトや精密ネジなど小型の製品を大量にバスケット（籠）に入れ炉に投入する場合は、外側にある製品と、内部に埋もれている製品では温度履歴が異なる。