二重反転プロペラ（CRP）を採用した電気推進内航船の紹介

摘要

株式会社アイ·エイチ·アイマリンユナイテッド（IHIMU）は、大型タンカーやばら積船で培った二重反転プロペラ（CRP：Contra-Rotating Propeller）技術を応用して、内航海運向けにラインシャフト方式と呼ばれる二重反転プロペラ搭載型電気推進システム（IHIMU-CEPS：CRP Electric Propulsion System）を装備した内航電気推進船を開発し、内航船建造造船所と協力して、2007年2月に建造第一番船「新衛丸」を、続いて同年5月に「第五日光丸」（写真）を竣工させ、これらを皮切りにこれまでに15隻を竣工させた。（2012年6月末現在）これらの電気推進船の建造を通じて、電気推進船の特長である豊富な発電量を活かし荷役設備の電動化を推進して荷役作業の信頼性·安全性を高めると共に、従来のディーゼル船以上の省エネ運航ができることを確認した。