セルロース系バイオマスを原料とする新規なエタノール醗酵技術等により燃料用エタノールを製造する技術の開発

摘要

以上述べた各国のエタノール製造原料は,食料ともなる糖質(サトウキビやビートの搾汁に含まれる砂糖,ブドウ糖など),でhぷh賀(穀物,イモ類)などの余剰農産物となっている。 長期的には,またさらに大量に燃料エタノールの導入を考える場合は,食料と拮抗しない,未利用のバイオマス原料,すなわち,サトウキビの搾りかす(バガス)や稲わらなどの農産廃棄物,間伐材や製材工場残材などの林産廃棄物,建築廃材,さらには休耕地に栽培するエネルギー作物の利用などが考えられ,そのための研究開発が各国で活発に取り組まれている。 セルロース系バイオマス原料を発電や給湯に用いる方法は欧米で広く実用化され,菜種油やひまわり油,大豆油の脂肪酸をメチルエステル化してバイオディーゼル燃料として用いることも,各国で進められている。