再生可能エネルギーを基幹電源とするエネルギーミックス実現への道

摘要

日本太陽エネルギー学会員の皆様，団体会員の関係者の方々，謹hで新年のご挨拶を申し上げます．2017年が皆様にとって明るく飛躍できる年となりますよう祈念申し上げます．日本の太陽エネルギー利用技術の開発に尽力され，本学会長も務めて頂いた濱川圭弘先生が昨年末に逝去されました（詳細は本号計報参照）．ご冥福をお祈りします．2012年にスタートした再生可能エネルギーの全量買取制度は私たちの想定を超える勢いで再生可能エネルギーの導入を促進しました．なかでも太陽光発電は土地さえ確保できれば比較的短期間に設計·施工が可能であることから，ピーク時には82GWもの設備が認定されました．実態の無いペーパー申請が多く含まれていることが判明し，経済産業省は規模の大きい設備について申請内容の審査に踏み切り，実態の無い案件の認定取消を進めています．