加工現場に見る!!高度技術·技能者の育成 第5回 技能の技術化に加え、技術の技能化を人の技能と機械技術の融合で競争力高く

摘要

近年、NCT、ベンダー、レーザー加工機などを中心とした板金加工機械や工具の進化がさらに加速している。 加えて加工機の頭脳となる搭載コンピューターの能力もケタ違いに高度化してきた。 その結果、加工現場の生産性は飛躍的に向上してきたのが現状だ。 一方、小型軽量化への傾向が強まり、超微細加工への傾斜も深まってきている。 高精度·高品質加工へのニーズはますます高まり、常に新技術を獲得していくことが至上命題となっている。 こうしたなかでは、先進的な機械に加えて人の持つ技能という部分にも改めて着目していく必要が出てきた。 優れた機械と人のベストマッチングでさらなる生産技術の高度化を図ることが、競争力を高め、勝ち残りを実現する大きな要因になるとの認識が高まったためだ。 そこで今回は技能と機械技術の融合による板金加工の高度化について、東京大学名誉教授で木内研究室代表の木内 学氏にお話を伺うとともに、企業事例を織り交ぜながら考察していくこととしたい。