レーザ·アークハイブリッド溶接法

摘要

本稿では，三相モータ用鋼板フレームのレーザ溶接工程で，胴フレームと取付足のT字継ぎ手に対してレーザ·アークハイブリッド溶接の適用を検討する。その結果，従来の10kWCO_2レーザでの溶接と同等の溶接を6kWCO_2レーザとデジタルインバータ制御MAG溶接を組み合わせたレーザ·アークハイブリッド溶接で実現した。溶接部の溶け込み不足については，高速ビデオカメラの現象観察によって，レーザエネルギーを吸収するレーザ誘起プラズマがレーザ溶接単独時よりも大きく発生し溶け込みが浅くなることを解明した。対策としてアーク及びレーザ溶接用のシールドガス雰囲気を制御することで貫通完全溶接を実現した。