FIVIMS食料不安脆弱性情報地図システム - 食料安全保障情報システム入門一FIVIMSを中心に 連載6 (最終回）短期的食料不安分析の実例前FAOアジア.太平洋地域事務所チーフ.テクニカル.アドバイザー南口直樹

摘要

6回にわたってFAOの食料安全保障情報システムについて 紹介してきたこの連載も、今号で最終回となリます。 今回は、短期的/一時的食料不安分析の実例を、 FAOの早期警報システムと干ばつモニタリングを中心に 紹介していきたいと思います。早期警報システムの主な目的は、食料 安全保障に影響を与えるリスク要因や 脅威を監視し、意志決定者や政策分析 者にタイムリーな警告を与えることです。 リスク要因には、洪水、干ばつ、台風、 食料価格高騰、内戦などがありますが、 早期警報システムが提供する情報は、 こうした要因に対して的確な判断を下し、 必要な救済、援助を実行するのに役立 つと考えられています。