殺菌、それには洗浄が必要だった

摘要

昨年の秋から冬にかけての新型ィンフルェンザ の流行は記なに新しい。この時に予防措置として 叫ばれたのが、うがいと手洗いである。また、各 施設の入口には、アルコール系の殺菌剤が配置さ れ頻繁に利用されていた。これらの対策によりィ ンフルェンザは心配されていたような大流行まで 至らなかったのは幸である。一方、秋から冬に力s けて頻繁に発生するノ ロウィルスを原因とする感 染症と食中毒があることはよく知られている。ィ ンフルェンザ流行期におけるうがいと手洗しゝなど の履行によって、この間にノロウィルスが原因と なっている感染症と食中毒が減少したことも周知 の事実である。しかしながら、流行の兆しが衰え、 うがレゝと手洗いの履行がおろそかになつた今年の 1月ごろからノロウィルス食中毒が増加した。こ のことはうがいと手洗いあるいは殺菌剤の使用が 食中毒の減少に贡献したこと示している。すなわ ち、のどおよび手の洗浄、殺菌が食中毒を防止し たことになる。