雌雄同体シジミCorbicula leana, C. Aumineaの雄性発生

摘要

雄性発生するシジミは雌雄同体である。精巣と卵巣は 器官として独立しておらず，同じ小嚢のなかに卵と精子 の両方が形成される場合もある。生殖輸管は鰓内部に形 成された哺育囊内に開口している。一個体を隔離して産 卵を誘発すると，精子と卵を同時に放出し，自家受精に より発生する。ただし，水槽内でも，野外観察において も，体外に大量の卵を放出することが知られている。体 外に放出した卵も正常に発生し，匍匐期幼生にまで至る。