I カンボジアの食料増産計画

摘要

ポル、ポト派が崩壊して、ようやく長年の内戦が終結し、本格的な国づくりに動きだした新生カンボジア。現地では、国連食糧農業機関（FAO）の支援のもとに、食料増産計画（テレフード、プロジェクト）を核に、農業、農村の復興に向けた取り組みが展開されている。 FAOのテレフード、キャンペーンに応、え、多額の募金をしているわが国のJAグループはこのほど、現地の活動状況を確認する調査団を派遣した。その調査団に加わり同国の農村を訪れ、政府関係者と会う機会を得た。 人口の八五％が農村に居住し、就労人口の四分の三が農業に従事しているという状況のなかで、食料増産と所得向上に精一杯の取り組みが展開されていた。 その一端をリポートする。