局所耕うh栽培圃場における耕うh同時評価法に関する研究一圃場通気性試験装置における通気性指数の算出方法について一

摘要

著者らが提案している局所耕うh栽培法は局所的な耕うhを行うこと で、力パーク口ップゃ雑草などの生きた植物と作物が共存する栽培を目指すものである（田島ら2000)。しかし、地表が雑草で覆われている圃場では水分状態や乾燥密度などの土壌 物理性の情報が得難いという問題点がある。そこで著者らは、圃場を破壌せずに通気性の 経時変化を追跡する方法として、現場設置型の圃場通気性試験装置（加藤ら1998)を局所 耕うh栽培圃場に適応するための検討をした。局所耕うh器具の先端から空気を吐出する 方式の通気性試験装置を提案した（田島ら2007)。さらにそのデータの処理方法について の報告をした（田島ら2008)。しかし、従来のデータ処理の方法では、様々な要因による 変動を含む圧力変化を使用していることから、直線近似した際の圧力（H)と流量（Q)の 関係（Q/H:以後これを通気性指数と呼ぶ）の決定係数が低くなつてしまうことがある。そ こで、本報では圧力変動への指数近似による流量の算出を代数学的に行い、通気性指数を 求め、従来の解析方法との比較を行った。