水土を機能させる農村

摘要

ビジョン主文に措かれた「水土の知」の具体的な展開方向にっいて，今改めて「農村」の観点から整理を試みた。 まず，食料、農業、農村基本法の理念や章節構成と日本学術会議が整理した多面的機能の構成から，農村に期待される機能を整理した。 自然の物質循環系を人工的に補完する農業農村整備の役割と，闘士面や開水面を活かす農業が農村による循環の管理にょって成立している姿が明示できる。 また，ビジョン主文に掲げられた4つの展開方向を受け止め，「水土の知」と新技術開発五カ年計画のつながりを整理した。 地域色豊かな文化を育む農村の機能を持続させる働きかけこそ，目指すべき処であると結論付けることができる。