ロングマット水耕苗移植技術の経営的効果と導入条件

摘要

現在の移植栽培（土付苗移植）のもとでは，種子予措や床土等の準備，播種，育苗ハゥスへの苗搬出，育苗ハウス管理，移植時の苗箱運搬や田植機への苗補充といった作業が必要であり，そのため，①それら作業に要する時間数が多い，②育苗ハウスの管理は，手間だけでなく気配りも欠かせない，③ハウスへの苗の搬入 - 搬出や移植時の運搬 - 苗補充においては不自然な姿勢で重い苗箱を手で取り扱うため身体への負担が大きい，④播種や移植作業は一人で実施すると非効率となるためその時期は複数の作業者による組作業を必要とする，といった問題点を抱えている。