遺伝子組換え作物栽培の国際的な広がりと摩擦

摘要

バイオテクノロジーの著しい進歩を背景に実現した遺伝子組換え技術（GM技術）の農業生産への応用は、農業経営や環境影響等の面で発揮されるメリットによって食料、農業分野の発展に大きく寄与するものと期待されていた。 しかしながら、商業栽培が開始されて10年が経過した現在、そうしたメリットが評価されてGM作物栽培が普及している国々がある一方で、なかなか受け入れられていない国々があり、また同一国内でも、導入を促進しょうとする人びとがいる一方で、それに強く反対する人びとがいるなど。