世界の農業政策研究所と行政、大学との連携について －策8回世界農業政策研究所長会議の概要報告－

摘要

本年6月10日～11日に第8回世界農業政策研究所長会議　（グローバルクラブ会合）　が米国シカゴで開催され、日本からは小西が出席した。同会議は、2000年に設立され、毎年一回、各国の農業政策に関する研究を行っている政府系研究機関の運営状況や組織のあり方、当面の重要研究課題等について議論している。　当政策研究所においては、本年度から行政ニーズに的確に対応した政策研究の推進に向け、課題設定や研究実施における行政部局との連携の強化を図るとともに、より一層機動的な対応が可能となるようグループ、チーム制へ移行した。今回の世界農業政策研究所長会議に参加した8カ国の各研究所においても、行政が直面する政策課題に対応した調査研究の推進を図っていくことが重要との認識の下、行政との連携や評価の方法、研究体制等で様々な取組を実施しているが、こうした取組は、今後の農林水産政策研究所の運営等を考える上でも大変参考になるので、ご紹介したい。