自治体レベルでの有機性廃棄物リサイクルシステム

摘要

日本の廃棄物処理は，焼却施設のダイオキシン問題や循環型社会を模索する動きなどを背景に，その処理方法を大きく見直す必要に迫られている。 有機性廃棄物には，食品廃棄物，家畜ふh尿，汚泥などがある。 食品廃棄物とは生ごみのことであり，図1のように分類される。 しかし，図2に示すように，排出量に対し再生利用されているのはごくわずかの割合にすぎない。 廃棄物問題は発生抑制が第」である。 それでもなお排出されるものについては，有機性資源の視点から，資源化，減量化の検討が必要である。 そのため，有機性廃棄物を有効にリサイクルするシステムを構築する重要性が高まっており，自治体などによるリサイクル事業も各地で進められるようになってきた。