教育現場におけるプロダクションメディスンのこれから－米国ウィスコンシン州立大学の実践例－①

摘要

プロダクションメディスン（PM）は，畜産物の生産性向上を主な目的として疾病の防除と制御そして予防さらには，生産管理を展開する総合的な獣医療と言える。 養豚や養鶏といった中小家畜分野では，このような獣医療は以前から当然のこととして行われてきた。 一方，酪農分野におけるPMはというと，その概念は80年代にはすでに欧米から導入されていたが，その実践は特定の酪農場を対象とする一部の先進的な農業共済組合（NOSAI）診療所の勤務獣医師や開業獣医師に留まっていたと言える。