畜産環境問題の現状について問題点を把握して適正処理が必要

摘要

わが国の畜産は、戦後急速な発展をとげてきた。 一戸当りの飼養頑羽数は、昭和四十一年から平成十年の三一年間で酪農が三、六頭から五〇頭、肉用牛で一、四頭から一二頭、養豚で七、二頭から七三九頑、採卵鶏で三〇羽から二万七、〇〇〇羽、ブロイラーは一、一四四羽から三万三、二〇〇羽へと大幅な増加を示している。 　 しかし、こうした規模拡大に伴い、畜産農家から排出される糞尿も増加し、その処理が問題となっている。 とくに悪臭、水質汚濁等、環境に直接影響をもたらすものとして、今では社会問題として深刻化してきている。