スモモ新品種‘ハニーハート’

摘要

1．リ、ニーハート’は果樹試験場において，197昨に‘ソルダム’に‘西田’を受粉して得られた交雑実生から透環された．1983年より‘スモモ筑波5号’の系統名でスモモ第1回系統適応性検定試験に供試され，1995年9月6日付けで‘ハニーハート’と命名され，‘すもも農林2号’として登晩公表された．種蔚法に基づいて1997年7月28日付けで登録番号5670号として品穂登録された．2．樹勢はやや強く，樹姿は開張する．新梢の発生はやや多く，花束状短果枝及び花芽の着生も多い，花は白色単弁で，花粉を有するが自家不和合性で廿ザークプレミア，及び‘ハニーローザ’とは交雑和合性が確認されている．黒斑病の発生は少なく，特に枝病斑の発動ま柿である，3．果実は円形で85g程度となり，‘ソルダム’よりやや小さい．果皮の地色は緑黄色であるが，成熟にともない紅紫色の着色が果面全体に着生し，外観は美しい．裂果の発生ははとhど見られない．果肉は濃紅色，肉はやや硬く肉質はやや緻密である．果汁は此捌勺多く，日持ち性は比較的良好でぁる．甘味は屈折計示度で11～14％の範囲に奉り，‘ソルダ’ムと同程度，願味はpHで3．7～4．5の範囲にあり，‘ソルダム’より酸か少なく食べやすい．核は粘核で大きさはやや小さく，表面ほ滑らかである．4．果実の成熟日数は約10日で，‘ソルダム’より3日短いが，開花潮が尊いことから上西南贋地では1週間程度収穫が早くなる．収穫盛期は，山形県では8月上旬，群馬県では7月中下旬，山奥県で即月中旬，和歌県山，香川県，福岡県，熊本県などでも律仲旬となる．5．東北地方から九州までのスモモや栽培地域で栽培が可能である．