ビオチンの栄養評価法に閬する最近の進歩

摘要

ビオチンは生体内でカルボキシラーゼの補酵素とし て働き, 糖新生, 分岐鎖アミノ酸代謝, 脂肪酸合成に 関与している.ピオチンはレバー, 卵黄に多く含まれ るが動物性, 植物性食品を問わず広く含まれている. 食品中のピオチンは遊離型かタンパク質と結合した結 合型として存在している.結合型ピオチンは消化過程 でピオチニルペプチドゃビオシチンとなり, 滕臓から 分泌されるビォチニダーゼによってピオチンとなり吸 収される.ピオチンが欠乏することは稀であるが, 先 天的なものとしてビォチニダーゼ欠損やマルチプル力 ルポキシラーゼ欠損などがある.また, 生卵白を大量 に摂取するといつた極端に偏つた食事により欠乏を引 き起こす.ヒトで欠乏すると皮膚炎, 脱毛, 神経障害 を引き起こすことが知られている.一方, ピオチンの大量摂取に関しては, ピオチン関連酵素の欠損により 大量のピオチンが経口投与されているが, 副作用はな いとされている.