特別実技赤松古木.追跡4年表裹逆転で叶えたものとは

摘要

樹冠位置から見て、この正面で一度は盆栽として作られていたのだろうが、樹は大きくなり、枯淡の趣を味わいとした立ち上がりもあまり引き立てられていない。凝縮するにも腰が高く、枝が遠いため、容易には締め込めそうにない。小川氏の秘策はどhなものなのだろうか。正面検討から入っていこう。この樹の立ち上がりの見所を引き立てる方法としては、枝を下げ、樹高を締め込み、枝を凝縮するという構想がまず浮かぶのではないだろうか。そこで小川氏はまず、正面検討と角度変更を立ち上がり重視で検討し、表裏逆転の構想を立てた。左に見る新正面角度がそれである。枝操作は別として、新正面の立ち上がりは大きな見所と言えよう。