榎

摘要

関東地方の雑木林によく見られる榎は、作り込むはどに味の出る樹種だと言えます。 持ち込み古い樹は幹肌が白さを帯び、根張りもしっかりとできてきます。 何より特筆すべきはその小積の繊細さ。 小葉のため仕上がった枝先は細かくはぐれ、しかもフトコロは蒸れにくい。 樺に似ながらにして、樺以上の魅力を秘めた樹種なのです。 どhなに小さな乗でも、すべて芽（腋芽）を持っているのが榎の特徴です。通常 に芽摘みを行なうと先節の1芽しか動かず、その年には枝岐れができにくいものです。しかし枝づくり段階の樹ならば葉刈りを同時に実施することでほかの芽も動かすことができ、仕上がりへの早道となります。適期は4月中旬～下旬。 ベストな方法としては、強く伸びてくる枝先を3節くらいずつ摘みます。 それを1カ月ほど繰り返すうち、弱い枝も摘めるくらいに追いついてきますから、その時点ですべての枝を2節に切り戻し、かつ葉刈りを行ないます。