黒松ブームを振り返る

摘要

現代にあってこそ五葉舷と某気修二分する黒松だが、五葉松が明治以降から現で在に至るまで変わらぬ人気を誇っているのに対して黒松の人気は最近のことで、昭和の半ば過ぎ頃に始まったものである。 もちろh黒松は古くから日本人に馴染み深い存在であり、盆栽としても作られていた。 しかし、雄松の別称が示すようにあの剛直な針葉は盆栽としてはいかにも長すぎ、当時の培養技術では樹をコンパクトにまとめることが困難だった。 これが低い地位に甘hじた理由である。 黒松にこだわらなくても、五葉於や赤栓、錦絵など代わりとなる樹種はいくつもあったのだ。