食品コンサルタント第二十一回「食品輸出にあける主要国の食品食品添加物規則について」

摘要

我が国の食品製造業はGDPの5．53％、30兆円（2005年）の市場を形成する巨大な産業である。　食品産業の構造を図1に示すが、約12兆円の食品原料は、直接消費される生鮮品、加工食品原料、食品サービス業用に3分される。原料費に対する販売額は、加工食品、食品サービス業の分野では、8～10倍となっている。　また、我が国食品産業の大きな特色は、他産業に比べ非常に輸出が少ないことである。たとえば、2006年度は食糧輸入額、約5．7兆円に対し、輸出は3600億円であった。その内訳は、70％が農水産1次品であり加工食品の輸出は25％であった。