スギ樹皮、端材等から新たな資材開発、あわせて電力等のエネルギー化も　－新しい帥域社会づくりに取り組む能代森林資源利用協同組合（秋田県能代市）－

摘要

秋田県では、新たに木材業界が一丸となって、スギ樹皮、端材等を集中管理し再資源化エネルギー化を行なうことにより、森林の多様な資源を活用した地域つくりを目指している。 平成十三年度に能代森林資源利用協同細合（理事長鈴木光雄）を設立し、「能代バイオ発電所（愛称）」の建設を行なった。 能代バイオ発電所は、平成十四年五月に工事着工し、この二月から稼働している。 本施設は、製材工場等から排出されるスギ樹皮、端材等の木質バイオマスを燃料とし、直接燃焼方式（移動式ストーカ方式）により三〇〇〇キロワット（一時間当たり）の電力と二四トン（同）の蒸気をつくりだし、エネルギーの供給販売（発電、熱供給）とともにスギ樹皮を晒用した木質系断熱材等の原料生産も行なうものである（図参照）。