日本栄養改善学会会員におほるビタミンEサプリメントの摂取状況

摘要

ビタミンEは代表的な脂溶性の抗酸化性成分として知られ，主にその抗酸化機能に基づくいろいろな疾病予防（心血管疾患等）における有用性が報告されてきた。その一方で，ビタミンE（400IU／日，α－トコフェロール283mg当量）の長期間摂取は痛発生率，癌死亡率，心血管疾患発症率に対して有意な差は与えずに，道に心臓病のリスクを13％高めるという調査結果が報告され，長期間にわたる過剰のどタミンE摂取の副次作用の危険性が指摘された。 栄養成分（ビタミンおよびミネラル）補給。 補完に資するために，厚生労働省が2001年4月1日からこれらの成分の1日当たりの摂取目安量や栄養機能表示を定めた栄養機能食品制度をスタートさせた。 この制度の中で，ビタミンEの1日当たりの摂取目安量は2．4mgから150mgとされ，ビタミンEの栄養機能表示は抗酸化作用により，体内の脂質を酸化から守り，細胞の健康維持を助ける栄養素とされている。 また，国民健康。 栄養調査でも，近年のどタミン，ミネラルのサプリメントからの摂取の増加という背景から，調査項目にこれらの成分（ビタミンEを含　 む）のサプリメントからの摂取量が加わった。