養殖力リパチの魚病診断と対策カンパチの魚病の種類と対処（前編）52

摘要

第1回では、鹿児島県の^病診断結果デタから疾病原因別に分類して、魚病発生の変遷について紹介しました。今回は「カンパチの魚病の種類と対処(前編)」と題して主に細菌性疾病の種類と対処についてお話したいと思います。魚病の対策として最も重要なのは、日々飼育管理している魚の異常に対して、いかに早く気づいて対策を講じるかに尽きると思われます。まずは代表的な疾病が年間を通して、いつごろ発生しているのか、魚病診断結果デ—タから傾向を見ていきましょつ。最近7年間(04-10年度)の魚病診断結果から原因菌別の月別診断件数を集計し「魚病発生カレンダー」を作成しました(表1)。このカレンダーから、主な細菌性疾病がそれぞれいつごろ発症のピークにあるのかが見て取れると思いまなお、水温などの違いから、発生時期は全国各地域によつて多少異なると思われますので注意してくださゝ.