養殖業を振興するチュニジア - 民間業者で海面養殖が拡大、新魚種の開発も進む

摘要

チュニジアの面積は日本のおよそ5分の2、人口は 1，032万7,000人（2008年推計）という小さな国である。 しかし、国民1人当たりのGDPは、8,000米ドル (2008年推定）という比較的豊かな国だ。気候は、南 部は砂漠地帯でサハラ砂漠へつながり、首都チュニスを含む北部は地中海性気候で、7、 8月には日中の最 高気温が40degCを超える日が多くなる。また冬は雨が多 く、チュニスの場合12月および1月には最低気温は 0degC近くまで下がる。1年を通じて昼間と夜間ではか なりの温度差が見られる。また、1,148kmの海岸線を有し、漁業活動も活発に 行われており、主要漁港は38港を数える。