求められる、能動的な取り組みへの意識転換-歩先を読む畜産経営をめざして-

摘要

環境問題そして食品安全問題と、畜産の世界にはあるいは受難続きという受け止め方があるかもしれない。 とくに食品の安全問題については、2000年の乳業メ、－カーによる食中毒と翌2001年のBSE患畜の発生に引き続いて、食肉をめぐる偽装表示の問題が続出したことで、畜産を見る社会の目が一変したといってもよい。環境問題についても、家畜排せつ物法の制定から昨年11月の本格施行に至る流れは、外から畜産経営に変革を迫る力として作用しているといえなくもない。急に変わった世の中への応対に苦労を重ね、強まる外圧への対応に難渋する。 そhな気持ちから、受難続きというため息も漏れてくるというわけである。